台風への対策!マンション管理者がすべき備えと後片づけとは

天気予報で台風が接近する予報が出ると、マンションへの台風の被害が心配になりますよね。
水害だけでなく、散乱物の対処などにも追われます。
物件の安全対策もそうですが、住民の方の安全も考えなくてはなりません。

今回は、台風被害を少しでも小さくするための、マンション管理者の対策についてご紹介します。

1. 住居者へ台風の接近を周知する

台風が接近することは、携帯やラジオ、テレビの天気予報などで把握する事ができますが、一人暮らしの高齢者などは、天気予報をチェックしておらず、台風接近に気が付かないことも多いようです。

台風接近が予想される場合は、掲示板に台風警戒を呼び掛ける張り紙を張ってみると良いかもしれませんね。
その際、住居者へ以下もお願いしておくと安心です。

・排水溝の掃除
ベランダに排水溝がある場合は、排水溝の掃除、葉やゴミの除去をお願いすると良いでしょう。
排水溝が詰まってしまうと、ベランダの床からお部屋に浸水してしまうこともあります。

・ベランダの片づけ
ベランダにある鉢植えやサンダルは、部屋の中へ入れてもらいましょう。
物干し竿は、風があたって落ちてしまったり、窓ガラスにあたって割れてしまう場合もありますので、部屋の中やベランダの床へ置いてもらえると安心ですね。

・お部屋の窓ガラスへの対応
ほとんどのマンションには雨戸がなく、窓ガラスがむき出しの状態です。
そのため、飛散してきたものにより窓ガラスが割れてしまうことがあります。
部屋の中に窓ガラスが飛び散らなくても済む様、カーテンを閉めておいたり、養生テープをXの字に貼って窓ガラスの強度を補強したりすると良いでしょう。

2. 共用部の台風への備えとは

・風で飛び散りそうな物を確認する
マンションの敷地内を確認して、看板や植木など、風が吹くと飛び散りそうなものがあればロープなどで縛って固定しておきましょう。持ち運びができる植木鉢やパイロンは、建物内に入れておくことも忘れずに。

・共用部分の排水溝を確認する
台風による大量の雨でも、排水溝が詰まらずに流れていくかを確認しておきましょう。
ゴミがたまっていたら詰まってしまう可能性があるので、事前に掃除しておく必要があります。

3. 台風通過後の対応

・建物の確認
ガラスが割れたり、壁やドアが壊れたりなど、建物に異常がないかを確認します。
特に、エントランスのドアヒンジが緩まっていたり、自動ドアが開かなくなっていたりする被害が多いようです。
また、電気系統や水道に異常がないなど、通常と違うことがないかも確認すると良いですね。
必要があれば、速やかに修理を依頼しましょう。

・散乱物の後片づけ
台風の風で、周囲の物が散乱しているようなら後片付けが必要です。
まずは、吹き飛ばされた看板や木の枝が落ちていないか、確認します。
大きな散乱物で怪我をしないように、処分したり、元の位置に戻したりします。
細かなゴミや葉が落ちていることも多いので、ゴミ拾いや掃き掃除も行いましょう。

4. まとめ

台風は避けることができないため、来てしまったときに備えて対応を考えておく必要があります。
居住者の方のためにも、管理者として冷静に対処しましょう。
もし何か破損してしまった場合、加入している火災保険の適応される可能性があるので、補償範囲も併せて確認しておくと良いですよ。

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