ツバメの巣への対処方法とは?

冬が過ぎ、段々と温かくなってくると、どこからともなくツバメがやってきて巣作りを始めることがあります。
ツバメは昔から縁起のいい渡り鳥とされており「ツバメが巣を作る家はいい家だ」なんて言葉もあるほどです。

個人宅であれば、親鳥の健気な姿や、雛の旅立つ様子をみて歓迎する人もいるかもしれませんが、マンションとなると話しは違います。

ここではツバメの巣が及ぼす悪影響や巣を作らせない予防策、もしも作られてしまった場合の対応を紹介します。

1. どうしてツバメの巣が厄介なのか

ツバメの巣を作られてしまうことのデメリットとして理由はいくつかありますが、大きく分けると3つの問題があります。

まず一つ目に騒音問題です。
巣を作り、子育てをして最後には巣立っていくツバメですが、終始雛の高い鳴き声が響きます。
屋外の階段や照明の裏でも相当な音量ですが、非常階段など吹き抜けになっている場所の近くでは、鳴き声が反響され多大な範囲に響き渡り、入居者のストレスの元となってしまいます。

二つ目の問題が衛生面の問題です。
巣の真下には決まって糞や巣の泥、藁が落とされます。この落とし物が厄介で、悪臭を放ち、更には乾燥すると空気中に交じりアレルギーや皮膚炎の元となる場合もあります。
また鳥そのものにダニや寄生虫を飼っていることがあり、玄関近くに巣を作られてしまうと家屋に浸入される恐れもあります。

そして最後に害獣問題です。
ツバメの雛を狙って他の動物が寄ってきます。
ヘビやカラスが主ですが、そういった他の動物も汚れを運んできますし、気持ちのいいものではありません。

2. 巣を作られないために

このように数々の弊害があるツバメの巣ですが、巣を作られないためにはどうすればいいでしょうか?

考え方の基本は「鳥の嫌がること」。
例えば、光るものを配置するであったり、足場になりそうな場所にスパイク状のものを設置する方法があります。

中でも効果的なのが、巣作りされそうな壁面を平滑面にしてしまう方法です。
ツバメが巣を作りたがる場所の一つに、「凹凸の多い岩肌に似た壁面」という条件があります。その凹凸を消してしまおうという考えですが、まさか壁を削るわけではありません。
やり方の一つにシリコンスプレーを塗布する方法があります。もっとお手軽なのは、ガムテープなどのつるつるするテープを壁に貼り付ける方法です。
ちょっと見た目が気になりますが、巣を作られるデメリットに比べればいいのかなと思います。

3. もし作られてしまったら

それでも巣作りが始まってしまった場合は、どうすればいいでしょうか?

まだ定着する前であれば、巣を壊してしまうのも手です。
ただし、雛や卵がいる状態で巣を撤去する行為は鳥獣保護法により罰則の対象となってしまうので注意が必要です。

巣を壊しても、ツバメは同じ場所にまた作ろうとします。
その場合、ネットを張ってツバメを巣に近づけなくする方法もあります。

それでも巣を作られてしまい雛が産まれてきたときは、巣の撤去は雛が巣立った後しかありません。
糞や泥の撤去がしやすくなるよう、巣の真下を養生しておくといいでしょう。
また、入り口などの人の出入りがある場所の場合は、「頭上注意」などの注意書きがあるといいでしょう。

4.最後に

ここまで書いたように、ツバメの巣を防止、駆除することは容易ではありません。
糞や泥の掃除、除菌も小まめに行う必要がありますし、一度作られてしまうと次の年も同じ場所にツバメはやってくるため、駆除時には予防策を講じる必要があります。
そうならないためにもまずは巣を作らせないことが一番です。

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